- ICLを受けると、将来白内障になりやすいって本当?
- 昔のICLと今のICLで、白内障リスクに違いはあるの?
- もしICLを受けた後に白内障になったら、どうなるんだろう?
こんな悩みを解決できる記事になっています!
なぜなら、この記事では「ICLが白内障リスクを高める」という説の真偽について、最新の医学的知見と具体的なデータをもとに、その原因から対策までを徹底的に解説しているからです。
この記事を読み終えることで、ICLと白内障に関する正しい知識が身につき、漠然とした不安が解消され、安心して手術を検討できるようになります!
記事の前半では『【結論】ICL手術で白内障リスクが高まる説の真実4つ』について解説し、記事の後半では『ICL手術後に白内障になった場合の対処法2ステップ』について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
それでは本編です!
【結論】ICL手術で白内障リスクが高まる説の真実4つ
ICL手術が白内障のリスクを高めるという説について、その真実を4つのポイントで解説します。
正しい知識を持つことで、ネット上の古い情報に惑わされることなく、冷静な判断ができるでしょう。
- ICLが直接白内障を引き起こすわけではないことを知る
- 昔のICLでは白内障のリスクが指摘されていたことを理解する
- 最新のホールICLでそのリスクは大幅に低減されていると学ぶ
- むしろ強度近視自体が白内障のリスク因子であると認識する
これらの事実を知ることで、ICLと白内障の関係性について正しく理解できるはずです。
それぞれ詳しく解説していきます。
ICLが直接白内障を引き起こすわけではないことを知る
ICL手術自体が、直接的に白内障を引き起こす主な原因になるわけではありません。
白内障は、加齢や紫外線、糖尿病など様々な要因で、目の中の水晶体が濁ってしまう病気なのです。
実際に、ICLと白内障の関係は以下のように整理されます。
- ICLは水晶体の外側にレンズを挿入する手術
- 白内障は水晶体そのものが濁る病気
- 両者は発生する場所もメカニズムも異なる
以上のように、ICLが白内障の直接的な原因と考えるのは、正確ではありません。
ただし、手術という行為が、間接的に影響を与える可能性はゼロではないため、そのリスクが議論されてきました。
まずは「直接の原因ではない」という点をしっかり押さえておきましょう。
昔のICLでは白内障のリスクが指摘されていたことを理解する
ICLで白内障リスクが懸念されたのは、レンズに穴がなかった旧世代のICLでの話です。
昔のレンズでは、房水(目の中を循環する栄養水)の流れが妨げられ、水晶体に栄養が届きにくくなることがありました。
房水の流れが滞ることで、以下のような問題が指摘されていました。
- 水晶体の新陳代謝が悪くなる
- 水晶体の前面に栄養が行き渡りにくくなる
- 結果として、水晶体が濁る(白内障)リスクが高まる
以上のように、レンズの構造上の問題が、白内障リスクを高める一因となっていたのです。
また、手術前に虹彩に穴を開ける処置が必要で、その負担も無視できませんでした。
ネットで見る情報は、この古いタイプのICLについて書かれていることが多いので注意が必要ですよ。
最新のホールICLでそのリスクは大幅に低減されていると学ぶ
現在主流となっている「ホールICL」は、レンズの中央に微小な穴が開けられています。
この穴のおかげで、房水の流れが自然な状態に保たれ、水晶体への栄養供給も妨げられることがなくなりました。
ホールICLの登場によるメリットは、以下の通りです。
- 房水の流れがスムーズになり、白内障リスクが激減した
- 眼圧が上昇するリスクも低減された
- 手術前に虹彩に穴を開ける必要がなくなり、患者の負担が減った
以上の技術革新により、ICL手術の安全性は飛躍的に向上しました。
現在、日本国内で認可されているICLは、すべてこのホールICLです。
昔のICLと今のICLは全くの別物だと理解することが、正しい判断の第一歩ですね。
むしろ強度近視自体が白内障のリスク因子であると認識する
ICLを検討する方の多くは強度近視ですが、実はその強度近視自体が、白内障の早期発症リスクを高めることが知られています。
強度近視の目は眼球が前後に長く伸びており、その構造的な負担が水晶体にも影響を与えると考えられているのです。
強度近視と白内障の関係性は、以下の通りです。
- 近視がない人に比べて、白内障の発症年齢が若い傾向にある
- 特に、水晶体の中心核が濁る「核白内障」になりやすい
- ICL手術の有無にかかわらず、このリスクは存在する
つまり、ICL手術後に白内障になっても、それはICLが原因ではなく、もともとの強度近視が原因である可能性が高いのです。
この点を理解していないと、因果関係を誤って捉えてしまうことになります。
ICLが原因だと決めつけず、ご自身の目の特性を正しく認識することが大切ですよ。
ICL手術が白内障リスクに関係すると言われる3つの理由
最新のホールICLでリスクは激減したものの、なぜICLが白内障リスクと関連付けて語られるのか、その理由を3つのポイントで深掘りします。
メカニズムを理解することで、リスクを最小限に抑えるための対策の重要性が見えてきます。
- レンズと水晶体が接触する可能性があるから
- 房水(目の中の水)の流れが変化するから
- 手術そのものの刺激が影響するから
これらの理由を知ることで、なぜ精密な検査や医師の技術が重要なのかが分かります。
それぞれ詳しく解説していきます。
レンズと水晶体が接触する可能性があるから
ICLレンズは虹彩と水晶体の間に挿入されますが、レンズのサイズが不適切な場合、水晶体に物理的に接触してしまうことがあります。
この慢性的な接触が水晶体への刺激となり、その部分から白内障が進行するリスクがあるのです。
このリスクを避けるために、以下のような対策が非常に重要になります。
- 術前の精密な検査で、目の内部の空間を正確に測定する
- そのデータに基づき、最適なレンズサイズを決定する
- 経験豊富な医師が、レンズを正しい位置に正確に挿入する
以上のように、レンズサイズの決定と医師の技術が、このリスクを回避する鍵となります。
安易な検査で手術を決めてしまうと、こうした合併症のリスクが高まります。
クリニック選びの際には、検査の丁寧さや医師の実績を重視することが大切ですね。
房水(目の中の水)の流れが変化するから
前述の通り、これは主に穴のなかった旧世代のICLで問題となった理由です。
レンズによって房水の流れが阻害され、水晶体への栄養供給が滞ることが、白内障の一因と考えられていました。
房水の流れと水晶体の関係は、以下のようになっています。
- 房水は、水晶体に酸素や栄養を運ぶ血液のような役割を持つ
- 流れが滞ると、水晶体は栄養不足の状態になる
- 栄養不足が続くと、水晶体の透明性が失われ、濁り始める
以上のように、目の中の水の循環は、水晶体の健康を維持するために非常に重要です。
この問題を根本的に解決したのが、中央に穴の開いたホールICLなのです。
最新のホールICLを選ぶ限り、この点に関する心配はほとんど不要と言えるでしょう。
手術そのものの刺激が影響するから
ICLは非常に低侵襲な手術ですが、目の中にレンズを入れるという行為自体が、ごくわずかな刺激(侵襲)となります。
手術中に水晶体に器具が触れてしまったり、術後の炎症が強く出たりすると、それが引き金となって白内障が進行する可能性はゼロではありません。
このリスクを最小限にするためには、以下の点が重要です。
- 丁寧で正確な手技を持つ、熟練した医師が執刀すること
- 衛生管理が徹底されたクリーンな環境で手術を受けること
- 術後は医師の指示通りに目薬を点眼し、炎症をしっかり抑えること
これらの基本的な対策を徹底することで、手術による合併症のリスクは限りなく低くなります。
ただし、確率は極めて低いものの、こうしたリスクも存在することは理解しておくべきでしょう。
医師からリスクについてもしっかり説明を受け、納得した上で手術に臨むことが大切です。
ICL手術による白内障リスクを最小限に抑えるための対策3つ
ICL手術を受けるにあたり、白内障のリスクを可能な限りゼロに近づけるために、あなたが取るべき3つの具体的な対策を解説します。
これらはすべて、後悔しないクリニック選びと、術後の自己管理に繋がる重要なポイントです。
- 症例数が豊富で技術の高い医師を選ぶ
- 術前の精密な検査でレンズサイズを正確に決定する
- 術後の定期検診を欠かさず受ける
これらの対策を徹底することが、あなたの目の安全と長期的な安心を確保する鍵となります。
それぞれ詳しく解説していきます。
症例数が豊富で技術の高い医師を選ぶ
白内障リスクを回避するための最も重要な対策は、ICL手術の経験が豊富で、高い技術力を持つ医師を選ぶことです。
熟練した医師は、最適なレンズサイズの決定や、水晶体に触れない正確な挿入技術に長けています。
技術の高い医師を見極めるポイントは、以下の通りです。
- ICLの指導医(インストラクター)の資格を持っているか
- 個人の執刀症例数が豊富で、それを公開しているか
- カウンセリングで、リスクについても自信を持って分かりやすく説明できるか
以上のように、医師の実績や資格は、その技術力を客観的に判断する重要な指標になります。
クリニックの知名度や価格だけでなく、「誰に執刀してもらうか」を最優先に考えましょう。
あなたの大切な目を預けるのですから、医師選びに妥協は禁物ですよ。
術前の精密な検査でレンズサイズを正確に決定する
レンズと水晶体の不要な接触を避けるには、術前の精密検査で、あなたの目に最適なレンズサイズをミリ単位で決定することが不可欠です。
目の内部の空間(前房深度)などを正確に測定し、適切なクリアランス(隙間)が確保できるレンズを選びます。
質の高い術前検査を行うクリニックには、以下のような特徴があります。
- UVM(超音波生体顕微鏡)など、最新の検査機器を導入している
- 複数の異なる検査機器で測定し、データの誤差をなくしている
- 検査に十分な時間をかけ、丁寧に行っている
以上のように、検査体制が充実しているかは、クリニックの質を見極める重要なポイントです。
簡単な検査だけで手術を勧めるようなクリニックは、リスク管理が不十分な可能性があります。
見えない部分の検査こそ、結果を左右するのだと理解しておきましょう。
術後の定期検診を欠かさず受ける
術後は、クリニックの指示に従って定期検診を必ず受けることが、長期的な安全を確保するために極めて重要です。
定期検診では、レンズの位置や状態、眼圧などをチェックし、万が一の異常を早期に発見することができます。
定期検診を欠かさず受けることのメリットは、以下の通りです。
- 水晶体との距離が適切に保たれているかを確認できる
- 白内障の兆候がないかを、専門家が継続的にチェックしてくれる
- 何か問題が起きても、早期に対応することで重症化を防げる
以上のように、定期検診はあなたの目のための「保険」のようなものです。
見え方に問題がないとつい面倒になりがちですが、自己判断で中断するのは絶対にやめましょう。
手術後の自己管理まで含めて、ICL治療は完結するのだと考えてください。
ICL手術後に白内障になった場合の対処法2ステップ
ICL手術を受けた後に、加齢などが原因で白内障になったとしても、心配する必要は全くありません。
簡単なステップで、問題なく白内障の治療を受けることができます。その手順を2つのステップで解説します。
- STEP1. ICLレンズを取り出す
- STEP2. 通常通り白内障手術を受ける
この流れを知っておけば、将来に対する漠然とした不安も解消されるはずです。
それぞれ詳しく解説していきます。
STEP1. ICLレンズを取り出す
白内障手術を行う前準備として、まず目の中に入っているICLレンズを取り出す処置を行います。
この処置は、手術の際の切開創からレンズを抜き出すだけで、比較的短時間で終わる簡単なものです。
ICLレンズの取り出し処置の特徴は、以下の通りです。
- 白内障手術と同じ切開創から行えるため、新たな傷は作らない
- レンズは柔らかい素材なので、折りたたんで簡単に取り出せる
- 目への負担が少なく、日帰りで可能
以上のように、ICLが入っているからといって、特別な準備や難しい処置が必要なわけではありません。
ICLの「可逆性(元に戻せること)」という特徴が、ここでもメリットとして活きてきます。
この手軽さが、ICLが長期的に見ても安全と言われる理由の一つなのです。
STEP2. 通常通り白内障手術を受ける
ICLレンズを取り出した後は、通常の手順と全く同じように白内障手術を行います。
濁った水晶体を超音波で砕いて吸引し、その代わりに人工の眼内レンズを挿入するという流れです。
ICLを受けていたことが、白内障手術に与える影響は以下の通りです。
- 手術の難易度が上がることはない
- 角膜を削っていないため、白内障手術で入れるレンズの度数計算が正確に行える
- 多焦点眼内レンズを選べば、老眼も同時に治療できる
以上のように、ICLを受けていても、何ら不利になることはありません。
むしろ、レーシックのように角膜の形状が変わっていない分、白内障手術の精度が高まるというメリットさえあります。
将来の目の病気まで見据えた時、ICLは非常に合理的な選択肢だと言えるでしょう。
【比較】ICLとレーシック 白内障との関係性の違い3つ
ICLとレーシック、どちらを選ぶか迷っている方のために、白内障との関係性という観点から3つの違いを比較します。
長期的な視点でどちらが自分に合っているのか、判断するための参考にしてください。
- 角膜を削るかレンズを入れるかの違い
- 将来の白内障手術への影響度の違い
- そもそも適応となる目の状態の違い
これらの違いを理解することで、より深く両者の特徴を把握できます。
それぞれ詳しく解説していきます。
角膜を削るかレンズを入れるかの違い
レーシックは角膜を削って形状を変える手術、ICLは角膜を削らずにレンズを挿入する手術、という根本的な違いがあります。
白内障は水晶体の病気なので、どちらの手術も直接的な原因にはなりにくいですが、アプローチの違いが他の面に影響します。
アプローチの違いによる特徴は、以下の通りです。
- レーシック:角膜を削るため、元に戻せない(非可逆的)
- ICL:レンズを取り出せば、元の状態に戻せる(可逆的)
- レーシック:角膜の厚みが薄くなる
- ICL:角膜の厚みは変わらない
以上のように、ICLの方が目の組織を温存できるという特徴があります。
この「元に戻せる」という安心感が、ICLが選ばれる大きな理由の一つです。
将来の医療技術の進歩に期待したい方にも、ICLは適していると言えるでしょう。
将来の白内障手術への影響度の違い
将来白内障手術を受ける際、ICLとレーシックではその影響度が異なります。
先述の通り、ICLはレンズを取り出すため、その後の白内障手術への影響はほとんどありません。
一方、レーシックの場合は、以下のような影響が考えられます。
- 角膜の形状が変化しているため、白内障手術で入れる眼内レンズの度数計算が複雑になる
- 計算が不正確だと、術後にピントがずれてしまう可能性がある
- 経験豊富な医師でないと、正確な度数計算が難しい場合がある
もちろん、現在では計算式も進化しており、大きな問題になることは少なくなりました。
しかし、より計算がシンプルで正確性が高いのは、ICLの方に軍配が上がります。
将来の白内障手術のことまで考えるなら、この違いは無視できないポイントですね。
そもそも適応となる目の状態の違い
ICLとレーシックでは、そもそも手術の適応となる人の層が異なる場合があります。
特に、ICLが白内障リスクと関連付けて語られやすいのは、強度近視の人が多く受けるからです。
適応の違いと、それがもたらす誤解は以下の通りです。
- レーシック:角膜が薄い人や、強度近視の人は適応外になることがある
- ICL:レーシック不適応の強度近視の人が、主な対象者となる
- 結果として、もともと白内障リスクの高い強度近視の人がICLを受けるため、ICLが原因だと誤解されやすい
以上のように、因果関係と相関関係を混同しないことが重要です。
ICLが白内障を引き起こすのではなく、白内障になりやすい人がICLを選ぶ傾向にある、と理解するのが正しいでしょう。
ご自身の目の状態がどちらに適しているのか、専門医に正しく診断してもらうことが第一歩です。
まとめ
今回は、「ICL手術が将来の白内障発症リスクを高める?」という疑問について、その真実と正しい知識を詳しく解説してきました。
まず、ICLと白内障リスクに関する結論として、以下の4つの真実がありました。
- ICLが直接白内障を引き起こすわけではないことを知る
- 昔のICLでは白内障のリスクが指摘されていたことを理解する
- 最新のホールICLでそのリスクは大幅に低減されていると学ぶ
- むしろ強度近視自体が白内障のリスク因子であると認識する
リスクを最小限に抑えるためには、クリニック選びや術後の検診が非常に重要でした。
- 症例数が豊富で技術の高い医師を選ぶ
- 術前の精密な検査でレンズサイズを正確に決定する
- 術後の定期検診を欠かさず受ける
また、万が一将来白内障になったとしても、全く問題なく治療できることも分かりました。
- STEP1. ICLレンズを取り出す
- STEP2. 通常通り白内障手術を受ける
将来の白内障手術への影響という点では、角膜を削らないICLの方にメリットがありました。
「ICLを受けると白内障になる」という情報は、主に古いタイプのICLに関するものであり、最新のホールICLではそのリスクは限りなくゼロに近くなっています。
この記事で得た正しい知識を基に、ネット上の古い情報に惑わされず、安心してICL手術を検討してください。
まずは一歩踏み出し、信頼できるクリニックで専門医に相談し、あなたの目の状態を正確に知ることから始めてみてはいかがでしょうか。


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