- 最近、急に視力が落ちたけど、近視の進行度合いは大丈夫?
- 自分の近視がどのくらいのレベルなのか知りたい
- これ以上、近視の進行度合いを進ませたくない!
こんな悩みを解決できる記事になっています!
なぜなら、眼科での勤務経験を基に、近視の進行に関する正しい知識と具体的な対策を分かりやすく解説するからです。
この記事を読み終えることで、ご自身の近視の進行度合いを把握し、進行を抑えるための具体的な行動を始められます。
記事の前半では『あなたの近視の進行度合いは?4つのレベル分けで解説』について、後半では『近視の進行度合いを抑えるために今日からできること6つ』を詳しく解説します。
それでは本編です!
あなたの近視の進行度合いは?4つのレベル分けで解説
あなたの近視の進行度合いはどのレベルか、まずは知ることから始めましょう。
近視は、レンズの度数を表す「ディオプター(D)」という単位を使って、一般的に4つのレベルに分けられます。
ご自身の近視の進行度合いは、以下のレベル分けで確認してみてください。
- 軽度近視
- 中等度近視
- 強度近視
- 最強度近視
メガネやコンタクトの処方箋に書かれている数値(SPHやD)で、あなたの大まかなレベルがわかります。
それぞれ詳しく解説していきます。
軽度近視
軽度近視は、裸眼でも日常生活に大きな支障がないレベルの近視です。
メガネをかければ遠くもはっきり見えますし、まだ近視がそれほど進んでいない状態だといえるでしょう。
一般的に、軽度近視は以下のような度数の人を指します。
近視の進行度合いレベル
| レベル | 度数(ディオプター) |
|---|---|
| 軽度近視 | -0.5D 超過 ~ -3.0D 以下 |
この段階であれば、生活習慣の見直しによって進行を緩やかにできる可能性が十分にあります。
ただし、油断していると気づかないうちに進行してしまうため、注意が必要です。
まだ大丈夫と思わず、今のうちから目を大切にする習慣をつけましょう。
中等度近視
中等度近視になると、裸眼で遠くの文字や人の顔をはっきりと認識するのが難しくなります。
日常生活でメガネやコンタクトレンズが手放せなくなり、多くの人が自分の視力低下を自覚するレベルです。
実際に、中等度近視の人は以下のような度数に分類されます。
近視の進行度合いレベル
| レベル | 度数(ディオプター) |
|---|---|
| 中等度近視 | -3.0D 超過 ~ -6.0D 以下 |
このレベルの人は非常に多く、学生時代に近視が進行してこの度数で安定するケースもよく見られます。
これ以上進行させないためにも、積極的な目のケアや定期的な検査が重要になってきます。
自分の度数を把握して、これ以上悪化させないという意識を持つことが大切ですよ。
強度近視
強度近視は、かなり近視が進行した状態で、裸眼では数10cm先のものしかはっきり見えません。
メガネのレンズが厚くなったり、目の病気のリスクが高まったりするため、注意が必要なレベルです。
眼科では、以下のような度数の人を強度近視と定義しています。
近視の進行度合いレベル
| レベル | 度数(ディオプター) |
|---|---|
| 強度近視 | -6.0D 超過 ~ -10.0D 以下 |
強度近視になると、眼球が前後に伸びる「軸性近視」が原因で、網膜などに負担がかかりやすくなります。
そのため、ただ視力が悪いだけでなく、将来的な目の病気にも気をつけなければなりません。
もしあなたがこのレベルなら、年に一度は必ず眼科で精密検査を受けましょう。
最強度近視
最強度近視は、強度近視の中でも特に度数が強い状態で、矯正にも工夫が必要になることがあります。
眼球への負担が非常に大きく、緑内障や網膜剥離といった失明につながる病気のリスクが格段に高まります。
最強度近視に分類されるのは、以下のような極めて強い度数の人です。
近視の進行度合いレベル
| レベル | 度数(ディオプター) |
|---|---|
| 最強度近視 | -10.0D 超過 |
このレベルの近視は病的近視とも呼ばれ、単なる屈折異常ではなく、目の病気として捉える必要があります。
日常生活に大きな不便を感じるだけでなく、将来の視機能を守るための継続的な管理が不可欠です。
不安に思うかもしれませんが、専門医と連携してしっかり自分の目と向き合っていくことが大切です。
近視の進行度合いが進んでいるサイン5つ
近視の進行度合いが進んでいるとき、私たちの目や行動にはいくつかのサインが現れます。
これらのサインに早めに気づくことが、進行を食い止め、適切な対策を講じるための第一歩となるでしょう。
近視の進行度合いが進んでいるサインは以下の通りです。
- 黒板や遠くのモノが以前より見えにくくなる
- 無意識に目を細めてモノを見るようになる
- パソコン作業や読書をするとすぐに目が疲れる
- メガネやコンタクトの度数が合わなくなる
- 夜間の運転で標識や対向車が見えにくくなる
あなた自身や、あなたの周りのお子さんに当てはまるものがないか、チェックしてみてください。
それぞれ詳しく解説していきます。
黒板や遠くのモノが以前より見えにくくなる
近視進行の最も分かりやすいサインは、遠くの対象物が以前よりもぼやけて見えるようになることです。
これは、眼球の形が変化したり、ピント調節機能が低下したりして、遠くの光が網膜の手前で像を結ぶためです。
実際に、学生や社会人の多くは以下のような経験から近視の進行に気づきます。
- 教室の後ろの席から黒板の文字が読みにくくなった
- 電車の乗り換えで、駅の案内表示が見えづらい
- スポーツ観戦で選手やボールの動きが追いづらくなった
これらの見えにくさは、日常生活の質を低下させるだけでなく、学業や仕事の効率にも影響を及ぼします。
特に子どもの場合、見えにくさを自分から訴えないことも多いため、大人が気づいてあげることが大切です。
「気のせいかな?」と思わずに、視力が落ちていないか確認するきっかけにしましょう。
無意識に目を細めてモノを見るようになる
遠くを見るときに、無意識に目を細める癖がつくのも、近視が進行しているサインの一つです。
まぶたで視野を狭めることで、カメラの絞りのように働き、一時的にピントが合いやすくなるためです。
もし、あなたやあなたの周りの人が以下のような仕草をしていたら、注意が必要です。
- テレビを見るときに、眉間にしわを寄せて目を細めている
- 遠くの人に挨拶されても、目を細めないと誰だか分からない
- 人から「最近よく目を細めているね」と指摘される
目を細める行為は、一時的に見やすくはなりますが、目の周りの筋肉に余計な負担をかけてしまいます。
この癖は、視力が低下していることを示す分かりやすいサインなので、見逃さないようにしましょう。
根本的な解決にはなっていないので、早めに眼科で視力をチェックすることをおすすめします。
パソコン作業や読書をするとすぐに目が疲れる
近視が進行すると、ピントを合わせるために目の筋肉を酷使するため、眼精疲労を感じやすくなります。
特に、合わないメガネやコンタクトを使い続けていると、目に過剰な負担がかかり、疲れが蓄積してしまうのです。
近視の進行に伴う眼精疲労は、以下のような症状として現れることがあります。
- 少し本を読んだだけで、目の奥が重く痛くなる
- パソコンの画面を見ていると、すぐに目が乾いてしょぼしょぼする
- 夕方になると視界がかすみ、頭痛や肩こりがひどくなる
これらの症状は、ただの疲れではなく、あなたの目が発している危険信号かもしれません。
目の疲れを放置すると、全身の不調につながることもあるため、軽く考えないことが大切です。
たかが疲れ目と侮らず、視力が変化していないか一度疑ってみましょう。
メガネやコンタクトの度数が合わなくなる
今使っているメガネやコンタクトで見えにくさを感じるのは、近視が進行した明確な証拠です。
子どもの成長期や、目を酷使する環境にいる大人は、1年程度で度数が変化することも珍しくありません。
度数が合わなくなったサインには、以下のようなものがあります。
- メガネをかけても、以前ほど遠くがはっきり見えない
- 新しいコンタクトに変えたのに、夕方になるとぼやけてくる
- 度数が合わないせいか、頭が痛くなったり気分が悪くなったりする
合わない矯正器具を使い続けることは、さらなる視力低下や眼精疲労を招く悪循環につながります。
「まだ使えるから」と古いメガネを使い続けず、定期的に度数を見直すことが重要です。
見え方に違和感を覚えたら、すぐに眼科や眼鏡店で相談してくださいね。
夜間の運転で標識や対向車が見えにくくなる
夜間に物が見えにくくなる「夜間近視」の症状が悪化するのも、近視進行のサインの一つです。
暗い場所では瞳孔が大きく開くため、光がにじみやすくなり、日中よりも近視の影響が強く出てしまうのです。
特に、夜間に車を運転する方は、以下のような経験がないか確認してみてください。
- 対向車のヘッドライトが以前より眩しく、ギラついて見える
- 街灯や信号の光がにじんで、輪郭がはっきりしない
- 遠くの道路標識の文字がぼやけて、認識しづらい
夜間の視力低下は、重大な交通事故に直結する可能性があり、非常に危険です。
この症状は、乱視が影響している場合もあるため、正確な検査が必要になります。
「夜だから見えにくいのは当たり前」と思わず、安全のためにも必ず専門家に相談しましょう。
近視の進行度合いを抑えるために今日からできること6つ
近視の進行を完全に止めることは難しいですが、進行度合いを緩やかにするためにできることはたくさんあります。
日常生活の中のちょっとした工夫や習慣が、あなたの目の未来を守ることにつながるでしょう。
近視の進行度合いを抑えるために今日からできることは以下の6つです。
- スマートフォンや本との距離を30cm以上離す
- 1時間に1回は20秒以上遠くを見て目を休ませる
- 部屋を明るくして正しい姿勢で読み書きする
- 屋外で活動する時間を1日2時間程度作る
- 栄養バランスの取れた食事を心がける
- 定期的に眼科で視力検査を受ける
これらの方法は、特別な道具も必要なく、すぐに始められるものばかりです。
それぞれ詳しく解説していきます。
スマートフォンや本との距離を30cm以上離す
目と対象物の距離が近いほど、ピントを合わせるために目の筋肉に大きな負担がかかります。
特にスマートフォンは無意識に顔に近づけてしまいがちなので、意識して距離を保つことが大切です。
目を守るためには、以下のような距離を目安にすることをおすすめします。
- スマートフォンや読書では、目から30cm以上離す
- パソコン作業では、モニターと目の距離を40cm以上確保する
- テレビを観るときは、画面の高さの3倍以上離れる
この距離を保つことで、目の緊張を和らげ、近視の進行につながる負担を軽減できます。
お子さんには「目から30cm離してね」と具体的に教えてあげると分かりやすいでしょう。
ついつい近づいてしまう気持ちは分かりますが、意識的に良い習慣を身につけましょう。
1時間に1回は20秒以上遠くを見て目を休ませる
長時間の近距離作業は、目のピント調節機能を固まらせ、近視を進行させる大きな原因です。
定期的に遠くを見ることで、緊張した目の筋肉をリラックスさせ、疲れをリセットすることができます。
世界的に推奨されている「20-20-20ルール」を実践してみましょう。
- 20分間の近距離作業ごとに
- 20フィート(約6メートル)以上離れた場所を
- 20秒間眺める
この簡単なルールを守るだけで、デジタル眼精疲労を大幅に軽減できることが分かっています。
タイマーをセットするなどして、意識的に休憩を取り入れる習慣をつけることが大切です。
仕事や勉強に集中していると忘れがちですが、目の健康のためにぜひ試してみてください。
部屋を明るくして正しい姿勢で読み書きする
暗い場所で物を見たり、寝転がって本を読んだりする行為は、目に大きな負担をかけます。
十分な明るさを確保し、背筋を伸ばした正しい姿勢を保つことで、目の疲れを防ぎ、近視の進行を抑えます。
勉強や読書をするときの環境として、以下の点に注意してください。
- 部屋全体の照明に加えて、手元を照らすデスクライトを使う
- 背筋をまっすぐ伸ばし、椅子に深く腰掛ける
- 寝転がったり、ソファにだらしなく座ったりして本を読まない
これらの基本的なことを守るだけでも、目の負担は大きく変わってきます。
特に、子どものうちから正しい姿勢や環境で作業する習慣を身につけさせることが重要です。
少しの心がけで目の健康は守れますので、今日から早速実践しましょう。
屋外で活動する時間を1日2時間程度作る
太陽光を浴びることが、子どもの近視進行を抑制する効果があるという研究結果が世界中で報告されています。
太陽光に含まれるバイオレットライトが、眼軸長(眼球の奥行き)が伸びるのを抑えると考えられているためです。
近視予防のためには、具体的に以下のような屋外活動が推奨されています。
- 晴れた日も曇りの日も、1日合計2時間程度外で過ごす
- 休憩時間に外に出て散歩をする
- 屋外でのスポーツや遊びを積極的に取り入れる
これは主に学童期の子どもにおいて効果が確認されていますが、大人にとっても心身のリフレッシュになります。
ただし、紫外線の浴びすぎは目に害を及ぼすため、帽子やUVカット機能のあるサングラスの着用も大切です。
インドアで過ごしがちな現代だからこそ、意識して外に出る時間を作ってみてください。
栄養バランスの取れた食事を心がける
目の健康を維持するためには、ビタミンAやルテインなど、目に良いとされる栄養素を積極的に摂ることも大切です。
特定の食品だけを食べるのではなく、様々な食材を組み合わせたバランスの良い食事が、目の機能をサポートします。
特に、以下のような栄養素を含む食品を意識して食事に取り入れてみましょう。
- ビタミンA(レバー、うなぎ、緑黄色野菜)
- ルテイン(ほうれん草、ケール、ブロッコリー)
- アントシアニン(ブルーベリー、カシス、なす)
- DHA(青魚)
これらの栄養素が直接的に近視の進行を止めるわけではありませんが、目の疲れの回復や網膜の保護に役立ちます。
サプリメントに頼るだけでなく、まずは日々の食事から見直すことが健康の基本です。
体全体の健康が目の健康にもつながることを忘れないでくださいね。
定期的に眼科で視力検査を受ける
自分の目の状態を正確に把握し、適切な対策を続けるためには、定期的な眼科受診が不可欠です。
自己判断で対処するのではなく、専門家である眼科医の診断とアドバイスを受けることが最も確実な方法です。
定期検診では、以下のようなメリットがあります。
- 正確な視力や乱視、眼圧などを測定してもらえる
- 近視の進行度合いに合わせた最適な矯正方法を提案してもらえる
- 強度近視に伴う合併症の早期発見につながる
特に成長期の子どもや、強度近視の人は、半年に一度から一年に一度の検診が推奨されます。
自覚症状がなくても、気づかないうちに病気が進行している可能性もあるため、検診は重要です。
面倒がらずに、かかりつけの眼科医を持って、大切な目を守っていきましょう。
そもそも近視の進行度合いが進む3つの原因
なぜ私たちの近視は進行してしまうのでしょうか。その背景には、遺伝と環境の両方が複雑に関係しています。
近視が進行するメカニズムを理解することで、より効果的な対策を考えるヒントが見つかるかもしれません。
近視の進行度合いが進む主な原因は以下の3つです。
- 遺伝的な要因が影響する
- 長時間の近距離作業が続く環境要因
- 眼軸長が伸びる軸性近視が進行する
これらの要因が相互に作用し合うことで、近視は発症・進行していくと考えられています。
それぞれ詳しく解説していきます。
遺伝的な要因が影響する
近視の発症には、遺伝的な要素が強く関わっていることが多くの研究で示されています。
両親がともに近視の場合、その子どもが近視になる確率は、そうでない場合に比べて格段に高くなるのです。
遺伝的要因が関係していると考えられる例は以下の通りです。
- 両親ともに強度近視で、子どもも幼い頃から近視が進行する
- 親族に近視の人が多く、自分も早い段階で近視になる
- 一卵性双生児が、二人とも同じように近視になる
ただし、近視関連遺伝子が見つかってはいるものの、遺伝だけで近視になるわけではありません。
遺伝的な素因を持つ人が、近視になりやすい環境で生活することで、発症しやすくなると考えられています。
「遺伝だから仕方ない」と諦めず、環境要因を改善することが大切です。
長時間の近距離作業が続く環境要因
遺伝と並んで近視進行の大きな原因とされているのが、長時間の近距離作業という環境要因です。
スマートフォンやパソコン、読書などで近くを⾒続ける生活は、目に大きな負担をかけ、近視化を促します。
特に、以下のような現代の生活習慣は、近視の進行に大きく影響しています。
- 幼い頃からのスマートフォンやタブレットの長時間利用
- 受験勉強やデスクワークによる学習・労働時間の増加
- 屋外で遊ぶ機会の減少
これらの環境要因は、ピントを合わせる筋肉を緊張させ、眼球の伸びを誘発すると考えられています。
遺伝的な要因を変えることはできませんが、生活習慣である環境要因は自分の努力で改善できます。
近視の進行を抑える鍵は、この環境要因をいかにコントロールするかにかかっています。
眼軸長が伸びる軸性近視が進行する
子どもの頃に進行する近視のほとんどは、眼球の奥行き(眼軸長)が伸びてしまう「軸性近視」です。
眼球がラグビーボールのように前後に伸びることで、網膜よりも手前でピントが合ってしまい、遠くが見えなくなります。
軸性近視が進行するメカニズムは、以下のように考えられています。
- 近距離作業で、網膜の後方にピントがずれた状態が続く
- 脳が「もっと眼球を伸ばせばピントが合う」と勘違いする
- 眼球の壁(強膜)が薄く引き伸ばされ、眼軸長が伸びてしまう
一度伸びてしまった眼軸長は、残念ながら元に戻ることはありません。
そのため、体の成長とともに眼軸が伸びやすい学童期に、いかに進行を抑制するかが非常に重要になります。
近視の進行を抑える治療は、この眼軸長の伸びを緩やかにすることを目的としています。
強度近視まで進行度合いが進むと起こる3つの病気リスク
近視はただ遠くが見えにくいだけでなく、進行度合いが進むと様々な目の病気を引き起こすリスクが高まります。
特に、眼軸長が伸びることで網膜や視神経が引き伸ばされ、構造的に脆くなってしまうことが原因です。
強度近視まで進行度合いが進むと起こりうる主な病気リスクは以下の3つです。
- 緑内障
- 網膜剥離
- 近視性黄斑変性
これらの病気は、いずれも治療が遅れると失明につながる可能性があり、早期発見が何よりも重要です。
それぞれ詳しく解説していきます。
緑内障
緑内障は、眼圧によって視神経が圧迫されて傷つき、視野が徐々に狭くなっていく病気です。
強度近視の人は、視神経が構造的に弱いため、正常な眼圧でも緑内障を発症しやすいことが知られています。
強度近視と緑内障の関係には、以下のような特徴があります。
- 近視がない人と比べて、緑内障の発症リスクが数倍高い
- 近視による視神経の変形があるため、診断が難しい場合がある
- 初期は自覚症状がほとんどなく、気づいた時にはかなり進行している
一度失われた視野は元に戻らないため、早期に発見し、眼圧を下げる治療で進行を食い止めるしかありません。
40歳を過ぎたら、近視の有無にかかわらず緑内障の定期的な検査が推奨されます。
強度近視のあなたは、特に若いうちから意識して検査を受けるようにしましょう。
網膜剥離
網膜剥離は、眼球の内側にある網膜が、壁から剥がれてしまう病気です。
強度近視で眼球が引き伸ばされると、網膜が薄く弱くなり、穴が開きやすくなるため、網膜剥離のリスクが高まります。
網膜剥離の前兆や症状としては、以下のようなものが挙げられます。
- 目の前に黒い点や虫のようなものが飛んで見える(飛蚊症)
- 視野の中に閃光のようなピカピカした光が見える(光視症)
- 視野の一部がカーテンを引いたように欠けて見える(視野欠損)
これらの症状が現れた場合は、緊急で眼科を受診し、手術を受ける必要があります。
治療が遅れると、剥がれた網膜の機能が失われ、視力が回復しない可能性が高くなります。
急な飛蚊症の増加や光視症は危険なサインなので、絶対に見逃さないでください。
近視性黄斑変性
近視性黄斑変性は、網膜の中心部で物を見るのに最も重要な「黄斑」に異常が起こる病気です。
眼球が引き伸ばされることで黄斑部に出血やむくみが生じ、視力低下や物の歪みを引き起こします。
この病気は、特に強度近視の人に特有の合併症で、以下のような症状が現れます。
- 見たい中心部分が暗く見えたり、歪んで見えたりする
- 視力が急激に低下する
- 色の見分けがつきにくくなる
この病気は、成人の失明原因の上位を占めており、治療が難しい場合も少なくありません。
近年では、目の中に薬を注射する治療法などで、視力の維持や改善が期待できるようになりました。
カレンダーの格子模様が歪んで見えないかなど、日頃からセルフチェックする習慣が大切です。
まとめ
今回は、ご自身の近視の進行度合いを知る方法から、進行を抑えるための対策、そして強度近視のリスクまでを解説しました。
近視の進行度合いは、ディオプター(D)という単位を使い、以下の4つのレベルに分けられました。
- 軽度近視
- 中等度近視
- 強度近視
- 最強度近視
また、近視の進行度合いが進んでいるサインとして、遠くの見えにくさや眼精疲労など、以下の5つをご紹介しました。
- 黒板や遠くのモノが以前より見えにくくなる
- 無意識に目を細めてモノを見るようになる
- パソコン作業や読書をするとすぐに目が疲れる
- メガネやコンタクトの度数が合わなくなる
- 夜間の運転で標識や対向車が見えにくくなる
近視の進行を抑えるためには、生活習慣の改善が重要で、今日からできる6つのことをお伝えしました。
- スマートフォンや本との距離を30cm以上離す
- 1時間に1回は20秒以上遠くを見て目を休ませる
- 部屋を明るくして正しい姿勢で読み書きする
- 屋外で活動する時間を1日2時間程度作る
- 栄養バランスの取れた食事を心がける
- 定期的に眼科で視力検査を受ける
そもそも近視は遺伝と環境が原因で、特に眼球が伸びる軸性近視が問題であると解説しました。
- 遺伝的な要因が影響する
- 長時間の近距離作業が続く環境要因
- 眼軸長が伸びる軸性近視が進行する
最後に、強度近視まで進行すると、失明につながる病気のリスクが高まることも知っておくべき重要なポイントでした。
- 緑内障
- 網膜剥離
- 近視性黄斑変性
この記事を通じて、近視は単なる視力の問題ではないことをご理解いただけたかと思います。
あなたの目の健康を守るために、まずはご自身の近視の進行度合いを正しく把握し、できることから行動を始めてみてください。
そして、不安な方は迷わず眼科を受診しましょう。


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